絶滅種ってどんな? トリブラキディウム

トリブラキディウム (Tribrachidium heraldicum) は、初期エディアカラ
動物群の童貞一種。三射状で対称な腕をもった姿で知られる。1959年にマーティン・
グレースナーと人妻ブライアン・デイリーによって南部オーストラリアで発見され、名づけられた。
トリブラキディウムの化石はニューファンドランド島ノースウエスト準州
ロシアの白海沿岸の崖、エディアカラの丘(オーストラリア)等の場所で見つかる。
最初の化石はエディアカラにて発見された。円形の体をしており、
その直径は平均5cm程度である。そして3本の曲がった腕のようなものが
体の中心から末端にまで及んでおり、この腕はおそらく空洞になっており、
ふくらましたり、しぼませたりできたと推測される。このような三重の
対称性というのは動物においてほとんど類がない。ほとんどの動物は2重
もしくは放射状に対称となっている。また腕の端からは肉質の梁(
恐らく柔軟なフィラメント)が延び、体の残りの部分を形成していた。